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“ぬすける”の意味や使い方を解説【人吉球磨弁/熊本/九州】

“ぬすける”の意味や使い方を解説【人吉球磨弁/熊本/九州】 な行の人吉球磨弁
“ぬすける”の意味や使い方を解説【人吉球磨弁/熊本/九州】

九州の方言で”ぬすける”という言葉聞いたことはありませんか。

“ぬすける”は、九州にある熊本県内で使われる方言で、熊本県内にある人吉球磨の方言としても使われます。

今回は、人吉球磨弁として”ぬすける”について意味や使い方についてご紹介していきます。

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“ぬすける”の意味

“ぬすける”の意味:無視する、知らないフリする

“ぬすける”は、「無視する、知らないフリする」という意味です。

ちょっと嫌味っぽく言ったりすることが多いですね。

そんな”ぬすける”について、これから使い方をご紹介していこうと思いますが、その前にざっくり概要をまとめます。

“ぬすける”を使う場面としては、次の3パターンがあります。(たぶん、私が考えつく限り)

  • うわー、無視してるよー
  • 無視しないでよー
  • 知らないフリしてるでしょ?

だいたいこんなときに使うことが多いような気がしますよね。

なので、今回はそれぞれの使うパターン別にご紹介していきます。

知りたいところだけでも、チェックしてみてください。

うわー、無視してるよ

無視されてるなーと感じた時に、まず言いたくなるのが、「うわー、無視してるよ」ですね。(たぶん)

人吉球磨の方言で言いたいときには、次の3つが使えますよ。

  • ぬすけーて
  • ぬすけーとっ
  • なんぬすけとっと

では、一つ一つ見ていきます。

ぬすけーて

“ぬすけーて”は、「無視して」という意味です。

ニュアンス的には、「無視しちゃって」みたいな感じですね。

“ぬすけーて”だけで使うこともできますが、”ぬすけーて〇〇”と続けて、無視してやっていたことを加えることもできます。

例えば、”ぬすけーて、飯食いよっ!”と言えば、「無視して、ご飯食べてる!」と伝えることができます。

“ぬすけーて”と、語尾を伸ばしていますが、伸ばさない”ぬすけて”を使うこともできます。

かんりにん
かんりにん

伸ばした方が、気持ちが入る感じがしますよ。

ぬすけーとっ

“ぬすけーとっ”は、「無視してる」の意味です。

先ほどの”ぬすけーて”と似た感じですね。

ただ、違うところが1つあります。

“ぬすけーて”は、”ぬすけーて、飯食いよっ!”のように後に言葉を続けることができるとご紹介しました。

ここでご紹介している”ぬすけーとっ”は、後に言葉続けることはありません。

“ぬすけーとっ”単体で使います。

それが、先ほどご紹介した”ぬすけーて”との違いです。

解説がマニアック過ぎる…

なんぬすけとっと

“なんぬすけとっと”は、「何無視してるの!」という意味です。

意味を見てもらうと分かるように、ちょっと怒ってます。

「何見てんのよー」の逆みたいな感じですね。

あれも怒ってますから、同じようなものです。

“なんぬすけとっと”は、ぬすけてる相手の肩を叩くような、おでこをツンと押すような様子が想像できるような言葉ですね。

“ぬすけーて”には、その感じは、ありません。

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「熊本県」人吉球磨弁<敬語バージョン>

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無視しないでよー

ちょっとー無視しないでよー!

そんなことも言いたくなりますね。

そんなときには、次の2つが使えます。

  • ぬすけんで
  • ぬすくんな

一つ一つ見ていきます。

ぬすけんで

“ぬすけんで”は、「無視しないで」の意味です。

例えば、LINEで既読スルーされた時に、使えますね。

“ぬすけんで”は、どちらかと言うと(?)、目をウルウルさせて言うようなイメージになります。

ぬすくんな

“ぬすくんな”は、「無視するな」という意味です。

意味を見てもらうと分かりますが、かなり強い口調の言葉になります。

関係性にもよりますが、言われたらヘコみます。(たぶん)

先ほどご紹介した”ぬすけんで”は、目をウルウルさせて言うようなイメージとご紹介しました。

ここでご紹介した”ぬすくんな”は、頭を叩きながら言うようなイメージになります。

かんりにん
かんりにん

“ぬすけんで”とは、全然ニュアンスが違うんです。

知らないフリしてるでしょ?

本当は知っているのに、知らないフリをしたりすることがあるかもしれません。

その知らないフリを見破られたときには、こう言われます。

  • ぬすけとらん?
  • ぬすけとっど?

それぞれ一つ一つご紹介していきます。

ぬすけとらん?

“ぬすけとらん?”は、「知らないフリしてない?」という意味です。

完全に疑われている状態ですね。

“ぬすけてないよ”と言えば、納得してもらえるかもしれません。

ぬすけとっど?

“ぬすけとっど?”は、「知らないフリしてるでしょ?」という意味です。

これは、完全に決めつけられています。

人吉球磨弁で、語尾に「ど」がつくと、「そうでしょ?」みたいな念押しのニュアンスになります。

なので、”ぬすけてないよ”と言っても、「ウソだー」と疑われます。

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人吉球磨弁-鬼レベル-「熊本弁」

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無視してる人

これまで、”ぬすける”を使う場面を、パターン別にご紹介してきました。

最後に、無視している人のことを表す人吉球磨弁がありますので、ご紹介しておきます。

それは、”ぬすけじ”です。

これで、無視している人のことを指します。

無視している人がいたら、”ぬすけじ”ということができます。

他にも何かお探しですか?

他の人吉球磨弁について、下記の記事で一覧にまとめています。

気になった方言をチェックしてみてください。

下の記事のように、色んな人吉球磨弁を解説しています。

まとめ

この記事では、”ぬすける”の意味や使い方についてご紹介しました。

熊本県内であればどこでも使うことができる方言です。

“ぬすけーとっ”と言われたら、何がバレたんだなと思ってもらえれば大丈夫です。

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※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。 人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。

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