日常会話をしていて、”げな”という方言を聞いたりします。
人吉球磨弁には、”げな”というものがあります。
今回は、人吉球磨弁”げな”について意味や使い方を見ていきます。
“げな”の意味
“げな”の意味は、「らしい、だって」という意味になります。
“げな”は、大抵文末につけて、他の人がこう言っていたと言いたい時に使います。
“げな”単体で使う時もあるので、その使い方についてもご紹介します。
単体での使われ方：げな
“げな”を何も変形せずに単体で使う場合には、次のように使います。
この場面では、2人の人が会話している状況ですが、会話の中に別のもう１人が出てきている状況です。
具体的に言うとこんな感じ↓です。
Aさんが、Bさんに「Cさんから「見ておいて」と言われた」と言っている場面です。
過去形：～やったげな
“げな”は、過去形でも使うことはできませんが、過去のことを「そうだったらしい」ということはできます。
“～やったげな”とすると、「～だったらしい」という意味にすることができます。
例えば、次のように使います。
”ばい”と”たい”をつけてみる
“げな”に「～だよ」という意味の”ばい”と”たい”をつけてみます。
人吉球磨弁は(というか熊本弁は)、たいてい”ばい”と”たい”をつければそれっぽくなります。
”ばい”と”たい”を詳しく知りたい方はこちら↓からどうぞ。
“げな”は、”ばい”はつけることができますが、”たい”はつけることができません。
“げなばい”で「らしいよ」という意味になります。
“げなばい”は、”げな”の意味と同じ意味で使い方も変わらないので、好みで使い分けてもらって大丈夫です。
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その他のよく使われる形
これまで挙げてきた表現以外にも、こんな表現があります。
げなね
”げなね”は、「らしいね」という意味になります。
”げなね”は、「(あなたは)～らしいね」という形ように、「あなた」のことを噂で聞いたよみたいなときに使えます。
一方、”げな”だけだと、ここで話している人以外の人のことしか言えません。
”げなね”は、例えば次のように使います。
否定の形：～じゃなかっげな
”げな”を否定形でも使うことはできませんが、「～ではないらしい」ということはできます。
“～じゃなかっげな”とすると、「～ではないらしい」という意味にすることができます。
例えば、次のように使います。
疑問の形
“げな”を疑問の形にすることはできません。
“げな”は「らしい」という意味になるので、疑問形にはならないですね。
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敬語の形：～ていいよんなったげな
”げな”を敬語の形で使うことはできませんが、「～とおっしゃっていたらしい」ということはできます。
“～ていいよんなったげな”とすると、「～とおっしゃっていたらしい」という意味にすることができます。
例えば、次のように使います。
まとめ
この記事では、”げな”の意味や使い方についてご紹介しました。
“げな”は、とてもよく使う方言になるので、一度使い方をマスターしたら、いろんなところで使うことができます。
ぜひたくさん使ってみてください。
この記事を読んだ後は、漫画で一息しませんか。
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※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。 人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。
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