日常会話をしていて、”ほげる”という方言を聞いたりします。
人吉球磨弁には、”ほげる”というものがあります。
これは、人吉球磨独自の方言ではありませんが、人吉球磨でも使うので、人吉球磨弁としてご紹介します。
“ほげる”は、九州弁になるのかなと思っています。
今回は、人吉球磨弁”ほげる”について意味や使い方を見ていきます。
“ほげる”の意味
“ほげる”の意味は、「(穴が)開く」という意味になります。
“ほげる”を使う頻度はそこまで高くはありませんが、九州以外の方からすると、意味が予想できないものの一つかなと思います。
単体での使われ方
“ほげる”を何も変形せずに単体で使う場合には、次のように使います。
ただ、”ほげる”単体で使う場合には、次のような場合が多いです。
“ほげる”が変形して、”ほぐっ”になりました。
この例文は、そんなことしたら穴が開くからやめて!みたいな場面ですね。
過去形
“ほげる”は、過去形でも使うことができます。
“ほげる”の過去形は、”ほげた”で穴が開いた状態を指します。
ほかにも、穴が開いてしまったという意味で、”ほげっしもた“という表現もあります。
あちゃーという感じですね。
”ばい”と”たい”をつけてみる
“ほげる”に「~だよ」という意味の”ばい”と”たい”をつけてみます。
人吉球磨弁は(というか熊本弁は)、たいてい”ばい”と”たい”をつければそれっぽくなります。
”ばい”と”たい”を詳しく知りたい方はこちら↓からどうぞ。
“ほげる”は、”ばい”と”たい”どちらもつけることができます。
“ほげるばい”や”ほげるたい”ということもできますが、”ほぐっばい”や”ほぐったい”のほうがよく使われます。
どちらも「(穴が)開くよ」という意味です。
”ほぐっばい”の方は、「そんなことしてたら、穴開いちゃうよー」みたいな感じです。
一方、”ほぐったい”の方は、「そんなことしないで、穴が開く!」みたいな感じです。
もちろん言い方にもよりますが、”ほぐったい”の方が、ちょっと怒ってます。
その他のよく使われる形
これまで挙げてきた表現以外にも、こんな表現があります。
ほげとる
”ほげとる”は、「(穴が)開いている」という意味になります。
“ほげとっばい”や”ほげとったい”ということもできて、どちらも「(穴が)開いているよ」という意味になります。
前の章でご紹介した”ほぐっばい”や”ほぐったい”は、まだ穴が開いていない状態でしたが、”ほげとっばい”や”ほげとったい”の場合は、穴が開いている状態です。
その点が2つの違いになります。
ほげそう
”ほげそう”は、「(穴が)開きそう」という意味になります。
“ほげそうばい”や”ほげそうたい”ということもできて、どちらも「(穴が)開きそうだよ」という意味になります。
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否定の形
”ほげる”を否定の形にすると、”ほげとらん”や”ほげん”になります。
“ほげとらん”は、「(穴が)開いていない」、”ほげん”は、「(穴が)開かない」という意味なります。
例えば、次のように使います。
疑問の形
“ほげる”を疑問の形にすると、”ほげとる?”になります。
穴が開いているかどうか確認するときに使います。
例えば、次のような時に使います。
自分に見えない部分に穴が開いているか確認している場面ですね。
敬語の形
“ほげる”を敬語の形にすると、”ほげとっです”になり、「穴が開いています」という意味になります。
”ほげとっですか?”と疑問形にすることで、「(穴が)開いていますか?」と尋ねることもできます。
まとめ
この記事では、”ほげる”の意味や使い方についてご紹介しました。
“ほげる”は、人吉球磨地方以外の熊本県内、なんなら九州内でも使うことができるので、使い方をマスターすると色んな所で使えて便利です。
この記事を読んだ後は、漫画で一息しませんか。
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※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。 人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。
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