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“ぬっか”の意味解説【人吉球磨方言解説】

ぬっかって何? な行の人吉球磨弁

こんにちはかんりにんです。

人吉球磨の人が”ぬっか”って言ってたけど、どういう意味なんだろう。そんな疑問を持ったことはありませんか。

この記事はこんな人におすすめです。

  • “ぬっか”の意味が知りたい
  • “ぬっか”の使い方を知りたい

では、早速見てみましょう。

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“ぬっか”とは

“ぬっか”の意味や使い方をご紹介します。

“ぬっか”の意味は?

“ぬっか”には「暑い/温かい」という意味があります。

ここでの「温かい」は「暖かい」の意味と区別しています。

暖かい:体全体で感じるもの 例)暖かい季節
温かい:体の一部で感じるもの 例)温かいコーヒー

上記のように、「暖かい」は体全体で感じるものに対し、「温かい」は体の一部で感じるものとしています。”ぬっか”は、この「温かい」という意味を含んでいます。

ここであえて「あたたかい」の意味を区別したのには訳があるんです。

「暖かい」という意味では使わないです

注意していただきたいのは、”ぬっか”は「暖かい」という意味では使わないことです。

例えば、「今日は暖かいね」と言いたくて「今日はぬっかねぇ。」と伝えても、「えっ暑いかな?」となってしまいます。
そういう時には、「今日はあったっかね」など別の表現を使うことをオススメします。

こんなかんじでこれまで”ぬっか”について「温かい」の意味を紹介してきましたが、基本的は「暑い」の意味で使われることが多いですね。

具体的にどう使う?

では”ぬっか”を具体例でみてみましょう。

ぬっかとなんもすっきしょくのせん。
訳) 暑いと何もする気がしないな。

おらこいばきとっで、ぬっかばい。
訳) 私はこれを着てるから、温かいよ。

この例文では文中に”ぬっか”が使われる会話をご紹介しましたが、やっぱりよく使うのは”ぬっか”単独ですよ。こんな感じです。

ぬっかったろ〜?
訳) 暑かったでしょう?

ぬっかねぇ~。
訳) 暑いね~

これは、とっても使いやすく、はじめましての方にもすぐ使えますね。

他にも同じような意味の人吉球磨弁あります

前半で“ぬっか”には「暑い/温かい」という意味があります。というお話をしました。

“ぬっか”はレベルが高くてちょっと使いにくいわ

こんな風に思われたかもしれません。そんな方のために、”ぬっか”の他に代用できる人吉球磨弁をご紹介します。それが、この2つです。

あつか / 意味:暑い
あったっか / 意味:温かい・暖かい

これらは、標準語に近い形なので、比較的簡単に使うことができます。

では、先ほどの具体例で見てみましょう。

あつかとなんもすっきしょくのせん。
訳) 暑いと何もする気がしないな。

おらこいばきとっで、あったっかばい。
訳) 私はこれを着てるから、温かいよ。

“あったっか”は、”ぬっか”と違い「暖かい」という意味があるので、こんな使い方もできますよ。

今日はあったっかなぁ~。
訳) 今日は暖かいな~。

ここまで”あつか”や”あったっか”をご紹介してきましたが、改めて”ぬっか”との関係性を表すとすれば、こんな感じです。

“ぬっか”=”あつか”+”あったっか”+「暖かい」
 

「暑い」があれば「寒い」もある?

この記事では「暑い/温かい」についてご紹介してきましたが、

「寒い/冷たい」という意味の人吉球磨弁もあるんじゃない?

と思われたのではないでしょうか。そうです。あるんです。それがこちら。

ひやか / 意味:寒い・冷たい

こちらは別記事にてご紹介しようと思います。

まとめ

この記事のまとめです。

「ぬっか」の特徴を挙げると以下のようになります。

  • “ぬっか”の意味は「暑い/温かい」
  • “あつか”や”あったっか”を使うことで、”ぬっか”と同じように表現できる

人吉球磨弁で話してみたいと思われた方は、ぜひ色んなところで使ってみてください。

【LINE】人吉球磨弁で会話してみる

※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。
 人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。

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