こんにちはかんりにんです。
人吉球磨の人が”なんどこいじゃなか“って言ってたけど、どういう意味なんだろう。そんな疑問を持ったことはありませんか。
この記事はこんな人におすすめです。
- “なんどこいじゃなか“の意味が知りたい
- “なんどこいじゃなか“の使い方を知りたい
では、早速見てみましょう。
“なんどこいじゃなか”とは
“なんどこいじゃなか“の意味や使い方をご紹介します。
“なんどこいじゃなか”の意味は?
“なんどこいじゃなか”は「それどころじゃない」という意味になります。
後からご紹介しますが、自分で言っておきながらか、厳密には「それどころじゃない」という意味はちょっと違うんですよね。
なので、ここでは「忙しい状態・かまっていられない状態」という意味にしておきます。
具体的にどう使う?
“なんどこいじゃなか“の具体例でみてみましょう。
なんどこいじゃなかったけん、よーと覚えとらん。
訳:それどころじゃなかったから、よく覚えてない。
この例文では文中に”なんどこいじゃなか“が使われる会話をご紹介しましたが、やっぱりよく使うのは”なんどこいじゃなか“単独ですよ。こんな感じです。
今なんどこいじゃなかったいね~。
訳:今それどころじゃないのよね~。
これは、かんりにんよく使います。ただ、この”なんどこいじゃなか”って知らない人が聞いたら、「今なんて言った?」となるので、かんりにんは人吉球磨以外の人と話すときは、使わないようにしています。
まぁ、思わず言っちゃうときもありますけどね…。
ほかに似た意味の言葉は?
前半で“なんどこいじゃなか”は「それどころじゃない」という意味になります。というお話をしました。
“なんどこいじゃなか“はレベルが高くてちょっと使いにくいわ
こんな風に思われたかもしれません。そんな方のために、”なんどこいじゃなか“の他に代用できる人吉球磨弁をご紹介します。それが、これです。
「それどころじゃない」に「か」をつけた形です。標準語に近い形なので、比較的簡単に使うことができます。
意味は、「それどころじゃない」ですが、「それ」という明確な事柄に対していうことが、多いです。
“そいどこいじゃなか“は、「これを、して欲しい」という依頼があって、「その依頼」をやってる暇がないときに使う感じです。
なんか、文字で書くと難しく見えちゃいますね…。
例えば、こういう受け答えに対して使えます。
「これ」をやってみない?に対しての「それ(そい)」をやってる暇がないという感じです。
こういう受け答えに対して使いません。
ここで”そいどこいじゃなか”を使うと、「それ(そい)」がどれなのか分からない感じになります。このような場合には”なんどこいじゃなか“を使います。次のように使うことができます。
逆に言えば、”なんどこいじゃなか“は万能選手ということですね。迷ったら、”なんどこいじゃなか“を使うことをおすすめします。
敬語はある?
「なんどこいじゃなか」の敬語はあるのでしょうか。ありますよ。これです。
“なんどこいじゃなか“に「です」をつけた形です。
かんりにんは、”なんどこいじゃなかっです”の方をよく使います。
なんどこいじゃなくても「なんどこいじゃなかっです」って言っちゃったり、、、はしませんね。
まぁ、たまにしますね。口癖ですかね。
まとめ
この記事のまとめです。
「なんどこいじゃなか」の特徴を挙げると以下のようになります。
- 意味は「それどころじゃない」
- 「そいどこいじゃなか」もあるけど、「なんどこいじゃなか」なら色んな場面で使える。
人吉球磨弁で話してみたいと思われた方は、ぜひ色んなところで使ってみてください。
※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。
人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。