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方言でおねがいしてみる。【人吉球磨弁/熊本/九州】

方言でおねがいしてみる。【人吉球磨弁/熊本/九州】 さ行の人吉球磨弁
方言でおねがいしてみる。【人吉球磨弁/熊本/九州】

これやってくれないかなー

そう思ったりすることがあります。

そんな時には、お願いしたらやってもらえることがあるかもしれません。

この記事では、お願いしたいときに使える人吉球磨の方言についてご紹介します。

ちなみに、「人吉球磨」とは九州内にある熊本県にある地方です。

人吉球磨について、詳しく知りたい方は、下の記事からどうぞ。

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おねがいする方言

ここからは、お願いするときに使える人吉球磨の方言について、ご紹介していきます。

まず、使える方言は、次の5つです。

  • してもろてよかろか / 意味:してもらっていいかな?
  • してくれん?/ 意味:してくれない?
  • しとってくれん? / 意味:しておいてくれない?
  • しとって / 意味:しておいて
  • ~せろ / 意味:~しろ

一つ一つご紹介しておこうと思いますが、その前にざっくり意味の違いをまとめておきます。

上で挙げた4つは、それぞれ「しておいてほしい」という意味は同じですが、言い方のていねいさが次のように異なってきます。

  • してもろてよかろか(超丁寧におねがい)
  • してくれん?(丁寧におねがい)
  • しとってくれん?(丁寧におねがい)
  • しとって(軽くおねがい)
  • せろ(命令)

これで、大体の意味が分かったところで、一つ一つご紹介していきます。

してもろてよかろか

“してもろてよかろか”の意味:してもらっていいかな?

“してもろてよかろか”の意味は、「してもらっていいかな?」です。

“してもろてよかろか”は、文が長くて分かりづらいですね。

分かりやすく、単語ごとに分解してみると、こうなります。

してもろて/よかろか

“してもろて”は、「してもらって」という意味で、”よかろか”は、「いいかな」という意味です。

その2つの言葉が合わさってできた言葉です。

“よか”は、「良い」という意味の方言で、よく使われる表現になります。

“よか”について、別の記事で詳しくご紹介してしているので、下のリンクからご覧ください。

“してもろて”を別の言葉で置き換える

“してもろて”は、別の「してほしいこと」を持ってくることで、色んな意味にすることができます。

例えば、そこに立ってほしいときに、”そけ立ってもろてよかろか?”ということができます。

意味は、「そこに立ってもらってもいいかな」です。

そのほかにも、「動詞」であれば、なんでも使うことが置き換えることができます。

かんりにん
かんりにん

ちなみに動詞とは、「歩く、参加する」などの動きを表す言葉のことです。

敬語としても使える

“してもろてよかろか”は、これだけでも丁寧な言い方ですが、敬語にすることで目上の人にも使うことができるようになります。

それは、”してもろてよかですか”です。

意味は、「してもらっていいですか」です。

目上の人にお願いするときに使うと「おっ人吉球磨弁で敬語も話せる、気が利くなぁ」と思われるかもしれません。

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してくれん?

“してくれん?”の意味:してくれない?

“してくれん?”の意味は、「してくれない?」です。

“してくれん?”も、別の「してほしい動詞」をもってくることで、置き換えることができます。

例えば先ほどの例と同じように、そこに立ってほしいときには、「そけ立ってくれん?」ということができます。

意味は、「そこに立ってくれない?」です。

圧をかけてみる

“してくれん?”は、「してくれない?」の意味だとご紹介しましたが、「してくれるよね?」と圧をかけることもできます。

それは、”してくれんど?”です。語尾に「ど」をつけるだけで、圧をかけることができます。

どうしてもしてほしい時には、「ど」をつけてみましょう。

しとってくれん?

“しとってくれん?”意味:しておいてくれない?

“しとってくれん?”の意味は、「しておいてくれない?」です。

先ほど紹介した”してくれん?”と同じような意味ですが、若干ニュアンスが異なります。

というのも、この”しとってくれん?”には、「それが終わった(完了した)状態にしておいて」というニュアンスが入っているのです。

ちょっとわかりづらいので、具体例を見てみましょう。

※”しとってくれん?”も、別の「してほしい動詞」をもってくることで、置き換えることができます。

例えば、そこにしばらく立ってほしいときには、”そけ立っとってくれん?”ということができます。

そうすると意味は、「そこに(しばらく)立っておいてくれない?」となります。

分かるような、分からないような…

分かりやすいように、別の例でも比較してみます。

例えば「ものを買うとき」に次の2つの言い方があります。

  1. こいばこうてくれん?
  2. こいばこうとってくれん?

意味は、次のようになります。
1)こいばこうてくれん?
 →意味:これを買ってくれない?
2)こいばこうとってくれん?
 →意味:これを買っておいてくれない?

1)こいばこうてくれん?は、一緒に買い物に行って、「買って!」とおねだりしているような状況です。

2)こいばこうとってくれん?は、おつかいを頼まれているようなイメージです。

つまり、次のようなことが言えます。

  • “してくれん?”は、「今してほしい」ことを話している。
  • “しとってくれん?”は、「終わるまで○○してほしい、完了した状態でいてほしい」が含まれている。

これが、”してくれん?”と”しとってくれん?”の違いです。

しとって

“しとって”の意味:しておいて

次にご紹介するのは、”しとって”です。

先ほどご紹介した”しとってくれん?”の後ろの”くれん?”がなくなっただけです。

意味は、「しておいて」です。

親しい人に軽くお願いするときに使います。

“しとって”も、別の「してほしい動詞」をもってくることで、置き換えることができます。

例えば、そこにしばらく立ってほしいときには、”そけ立っとって”ということができます。

意味は、「そこに(しばらく)立っておいて」です。

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~せろ

“~せろ”の意味:~しろ

最後にご紹介するのは、”~せろ”です。

意味は、「~しろ」になります。

これは、すべての動詞が使えるわけではありませんが、「○○する」という形のものについて、使うことができます。

例えば、次のような言葉に使うことができます。

  • はよせろ / 意味:早くしろ
  • いうたごっせろ / 言ったようにしろ

これは、まだ冷静に命令していますが、これに怒りの要素を追加すると、別の言い方になります。

それは、”せんか!”です。

先ほどの例を言い換えると、こうなります。

  • はよせんか! / 意味:早くしろ!
  • いうたごっせんか! / 言ったようにしろ!

他にも、こんなときにも使います。

  • 静かにせんか!/ 意味:静かしろ!

学校で先生に怒られたりするときに使われますね。

“せろ”や”せんか!”を使える言葉は、限られているので、お決まりのパターンとしては、先ほど挙げた例がほとんどな気がします。

使うことをおすすめはしませんが、言われたら怒っているんだなということをお分かりいただけばと思います。

まとめ

この記事では、「おねがい」したいときの方言について、解説してきました。

丁寧な表現から命令形まで、様々な表現がありました。

ご自身の状況に合わせて、色んな表現を使ってみてください。

最後に、人吉球磨で作られた商品をご紹介してるので、よかったら見て行ってください。

★人吉球磨で作られた焼酎
白岳:球磨焼酎の定番の一つに挙げられる焼酎です。

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