人吉球磨弁知りたいけど、勉強するのは大変だなぁ
そんなあなたの声にお答えします。
この記事では、人吉球磨弁をゆる~く知ってもらえるように、4コマ漫画にしてご紹介しています。
新たな人吉球磨弁との出会いの場になれば、幸いです。
それでは、本編をどうぞ。
今日の一コマ
今回は、大掃除でありそうな一コマです。

全文標準語訳
- ちょっとよか?
ちょっといい? - なんね?
なに? - こら、いっとかにゃ?
これは必要なのかな? - こらいっばってん、こらいらんばい。
これはいるけど、これはいらない。 - ほんならこらうすつっばい。
じゃあ、これは捨てるね。 - なしゅーあんたにくるったい。
なんでー?あなたにあげるよ。
今回のポイント
今回の漫画に登場した人吉球磨弁の中から、4つをピックアップしてご紹介します。
1. うしてる
5.の会話で出てきた”うすつっばい”の、基本の形は、”うしてる”になります。
“うしてる”は、「捨てる」という意味です。
「捨てる」の前に「う」をつけた”うすてる”が訛った形になります。
この他にも「う」をつけると人吉球磨弁になるものがありますよ。
2. くれる
6.の会話に出てくる”くるったい”の基本の形は、”くれる”になります。
“くれる”は、標準語と同じく「(物などを)くれる」意味です。
ただ、標準語として考えると漫画中の「あなたにくれる」というのは、文章として違和感がありますよね。
そこは、「あなたにあげる」だとしっくりきそうです。
人吉球磨弁(を含む熊本弁)では、こういったなんか逆だよねみたいなことが起こります。
その代表的な例として「今からくっけん」があります。
「今から行くね」の意味ですが、標準語だと「今から来るね」となり、誰が来るんだろうとなってしまいます。
3. こら
3.や4.の会話で使われている“こら”は、「これは」という意味です。
“こら”に似たような仲間で、”あら”や”そら”などがあります。
そんな仲間たちも含めて、こちら↓の記事で使い方をご紹介しています。
気になった方は、下のリンクからご覧ください。
4. ばい/たい
4.5.6. の会話で使われている”ばい”と”たい”です。
文章の最後に使われます。
どちらも同じような意味ですが、使い方などに若干の違いがあります。
その違いについて、こちら↓の記事で徹底考察しています。
気になった方は、下のリンクからどうぞ。
まとめ
この記事では、”うしてる”が使われるまんがを描いてみました。
次の漫画は、こちら↓からご覧いただけます。
LINEスタンプで人吉球磨弁を使うことができます。
普段使いしやすいものからマニアックな球磨弁まで、様々なスタンプがあるので、下記ボタンをクリックしてぜひチェックしてみてください。


