日常会話をしていて、”ぬさん(のさん)”という方言を聞いたりします。
人吉球磨弁には、”ぬさん”というものがあります。
熊本県の人吉球磨地方以外では、”のさん”と言ったりします。どちらも同じ意味になります。
今回は、人吉球磨弁”ぬさん”について意味や使い方を見ていきます。
“ぬさん”の意味
“ぬさん”の意味は、「嫌だ」という意味になります。
残念だと思ったりするときに使います。
冒頭でもお話した通り、”ぬさん”は熊本県の人吉球磨地方以外では、”のさん”と言ったりします。
“ぬさん”は、基本的に単体の形で使われることは少ないです。
次の章でご紹介するように、”ぬさん”を伸ばしてみたり、つけ足したりして使うことがほとんどです。
よく使われる形
“ぬさん”を使われる形としては、次のようなものがあります。
では、一つずつみていきます。
ぬさーん
“ぬさーん”は、「いやー」という意味になります。
“ぬさん”を単体で使う場合は、この”ぬさーん”という形を使うことが多いです。
例えば、こんな感じで使います。
先ほど”ぬさん”を単体で使う場合は、この”ぬさーん”という形を使うことが多いとお話ししましたが、次のような場合は、”ぬさん”を単体で使うことができます。
“ぬさーん”、”ほんーとぬさん”どちらにせよ、「嫌だー」という気持ちが強く入っています。
ぬさんばい
“ぬさんばい”は、「嫌だよ」という意味になります。
もう嫌だよ…みたいなときに使います。
例えば、こんな感じで使います。
“ぬさんばい”は、先ほどの”ぬさーん”よりは、冷静な感じです。
ぬさんね
“ぬさんね”は、「嫌ね」という意味になります。
相手に同情する時に使います。
例えば、こんな感じで使います。
ぬさんとたい/ぬさんつたい
“ぬさんとたい”と”ぬさんつたい”は、どちらも「嫌なんだよ」いう意味になります。
“ぬさんつたい”は、”ぬさんとたい”が訛ったものになります。
基本的に、”ぬさんばい”と同じ意味になりますが、”ぬさんとたい”や”ぬさんつたい”は相手に伝えたい時にしか使えません。
“ぬさんとたい”や”ぬさんつたい”は、相手がいる前提です。
例えば、こんな感じで使います。
“ぬさんばい”と”ぬさんとたい”と違いについてもっと知りたいと思った方は、こちら↓の記事からどうぞ。
否定の形
“ぬさん”には、否定の形がありません。
他の人吉球磨弁の中には、否定の形に変形できるものもありますが、”ぬさん”は否定の形にすることはできません。
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疑問の形
“ぬさん”は、疑問形にすることはできます。
“ぬさん”に「ど」を付けて”ぬさんど?“の形で、疑問形にすることができます。
「嫌でしょ?」という意味になります。
例えば、こんな感じで使います。
敬語の形
“ぬさん”は、敬語でも使うことができます。
“ぬさん”に「です」を付けて”ぬさんとです“の形で、敬語の形にすることができます。
「嫌なんです」という意味です。
まとめ
この記事では、”ぬさん”の意味や使い方についてご紹介しました。
“ぬさん”は、”のさん”という文字に変えれば、人吉球磨地方以外の熊本県内でも使うことができます。
この記事を読んだ後は、漫画で一息しませんか。
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※人吉球磨は令和2年7月に豪雨災害に見舞われました。 人吉球磨を少しでも元気にしたいという思いを込めて記事を作成しています。
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